2011年11月16日

外套男子?

30代前後の男性をターゲットにしたメンズファッション誌『Gainer』の表紙に、
艶姿外套男子」というコピーが大々的に書いてあり、
横に「“コートの冬”が帰ってきた」と控えめに添えてありました。
トレンド情報誌などで「○○男子」「○○女子」といった造語が頻繁に登場する昨今ですが、
「外套男子」というのは初耳です。

外套」という言葉、若い人にはあまりなじみのない言葉なのではないでしょうか?
(それがかえって新鮮と捉えることも出来ますし、それが狙いなのだとは思いますが)
個人的には外套=インバネス(とんび)、マント類…などのイメージがあります。
実際、タイトルを見たとき、「今年はインバネスでも流行るのだろうか」と思ったくらいです。

どんな内容なのかと興味を覚えたので購入してみましたが…
今までのメンズファッション誌のコート特集と、それほど違いは感じられませんでした。
(当然、とんびは出てきません)
辞書には「外套=防寒等のために特に着る外衣」とありますので、
普通のコート特集でも間違いではありませんが、ちょっと肩透かしを食った気分です。

内容的には、若い世代向けの雑誌の割には、チェスターフィールドトレンチコート
バルマカーン(ステンカラー)コートなど、比較的かっちりとしたコートを前面に出していますし、
商品説明の中にも、クラスアップエレガントクラシカル…などの言葉が頻出していました。
この夏の節電対策としてのクールビズ推奨をきっかけに一気に加速した
ビジネスウェアのカジュアル化の流れに歯止めを掛けようという意図があるようですね。

ただ、1つ気になったのが「艶姿外套男子」と派手に謳っておきながら、
なぜこのコピーをつけたのか、説明が一切ないこと。
単に目新しさを狙ったとかノリでつけたとか言われてしまえばそれまでですが…。

そして、「外套」はともかくとして、「艶姿」(あですがた)という言葉を使うことには違和感を覚えました。
タイトルのほか、本文にも 男らしい“艶姿”で女性の視線をひとり占めに」 などとありましたが…
「艶姿」とは「女性の色っぽく美しい姿」「女性が華やかで美しいさま」「なまめかしい様子
…という意味であり、本来女性に対して使う言葉です。

つまり、「男らしい艶姿」では全くもって意味不明になってしまうのです。
「艶姿」に相当する男性向けの言葉はとっさには浮かびませんが、
そもそも男性に「色っぽくて美しい」なんて形容詞はあまり使いませんよね。
メンズ雑誌には「男の色気」という表現もよく使われますが、これも「艶姿」とは
ちょっと方向が違うと思います。
言葉の意味を知らずに使ったのか、それとも知っていてあえて使ったのか、
その意図を教えていただきたいものです。

まさか、ライターさんが小泉今日子さんのファンで「艶姿ナミダ娘」に引っ掛けたとか
そういうオチではないですよね…?
posted by 東京繊維製品総合研究所 at 11:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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