2012年06月28日

クルマはかくして作られる3

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クルマはかくして作られる 3
別冊CG / 福野礼一郎 著 / 二玄社
定価2400円(税別) / A4変形判 / 175頁 / 2009年4月17日 初版発行

雑誌「CG(カーグラフィック)」に、2006年9月号から27回にわたって連載された
福野礼一郎の新クルマはかくして作られる」を加筆・修正して1冊の本に編集したもの。
自動車を構成する部品・素材メーカーを筆者が訪れ、見たもの・訊いたことを
写真や図版を多用し、詳細にまとめています。

表からは見えないネジやこまごまとしたパーツ、防音材・防振材・内装素材などの
部品素材設計と生産技術、製造工程に欠かせない研磨技術などについて詳細に取材。
その技術的概念ノウハウがぎっしり詰まっています。
なぜクルマの本をここでご紹介するのか、といいますと…
この中に掲載されている、「アルカンターラ」の記事が非常に優れているからです。
アルカンターラ」とは、クルマのシートや内装に使用される人工皮革のことです。
その原材料から製造工程、染色、仕上げ、後加工にいたるまで、実に詳細に解説されています。
繊維の専門家ではないはずの筆者がこれだけの記事を書くためには、
筆者本人の取材力もさることながら、メーカー側からの詳細資料提供などを得ているものと思われます。
…逆に言えば、東レ鰍ウんが、よくここまで詳しく見せ、教え、写真を撮らせてくれたなと驚く限りです。

繊維業界に従事する者としては若干悔しさを感じますが、非常に勉強になる記事です。
多少なりとも自社商品で人工皮革を扱う機会がある方は、クルマに興味がなくても
この記事だけは読んでおいた方が良いかと思われます。

なお、タイトル末尾が「3」となっているとおり、この本はシリーズ通算3冊目の刊行となります。
1998年から46回にわたって同雑誌に連載した記事をもとにまとめられた
クルマはかくして作られる」「超クルマはかくして作られる」で一旦完結し、
連載終了から4年間のブランクを経て、再度連載・編集されたものが本書(筆者曰く「3匹目のドジョウ」)です。
クルマ好きの方は、先行の2冊もご覧になってみてはいかがでしょうか。



posted by 東京繊維製品総合研究所 at 14:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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